Ethernetで使用されるマルチモード光ファイバーについて(OM3/OM4とは?)

主なEthernetで使用されるマルチモード光ファイバーについて

主なEthernetで使用されるマルチモード光ファイバーケーブルは以下の通り。

1000BASE
-SX
10GBASE
-SR
25GBASE
-SR
40GBASE
-SR4
100GBASE
-SR4
100GBASE
-SR10
波長 850nm 850nm 850nm 850nm 850nm 850nm
マルチモード光ファイバーの種類 OM1
OM2
OM1
OM2
OM3
OM4
OM3
OM4
OM3
OM4
OM3
OM4
OM3
OM4
伝送距離(m) 2 ~ 275
2 ~ 550
2 ~ 33
2 ~ 82
2 ~ 300
2 ~ 400
0.5 ~ 70
0.5 ~ 100
0.5 ~ 100
0.5 ~ 150
0.5 ~ 70
0.5 ~ 100
0.5 ~ 100
0.5 ~ 150
コネクタ LC LC LC MPO 12 MPO 12 MPO 24

OM3/OM4/OM5について

現在、VCSEL光源への対応を前提として光ファイバが製品化され、従来のOM1、OM2では規定されていない「限定モード励振帯域」が登場しOM3/OM4、OM5として定義されました。

最小モード帯域 MHz・km
全モード励振帯域 限定モード励振帯域
波長(nm) 850 953 1300 850 953
光ファイバー種類 コア径(μm)
OM1 62.5 200 N/A 500 N/A N/A
OM2 50 500 N/A 500 N/A N/A
OM3 50 1500 N/A 500 2000 N/A
OM4 50 3500 N/A 500 4700 N/A
OM5 50 3500 1850 500 4700 2470

全モード励振

<全モード励振>

全モード励振とは、LED光源によりファイバのコア部より広い範囲の光でコア全体に光信号を入射させる方法。


限定モード励振

<限定モード励振>

限定モード励振とは、VCSELレーザ光源によりファイバのコア部より狭い範囲の光でコアの中心付近に光信号を入射させる方法。

シングルモードのOS1/OS2について

OS2は、OS1では損失の大きい1383nm波長帯の伝送損失を低減することで、広帯域低損失を実現したものです。

また、最大減衰量も異なります。

カテゴリ 最大減衰量(dB/km)
1310nm 1383nm 1550nm
OS1 1.0 規定無し 1.0
OS2 0.4 0.4 0.4

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